60年代後半から70年代前半にかけて活躍したアメリカの黒人白人男女混成コーラスグループ。彼らの魅力はコーラスワークの美しさと、何よりも楽曲の良さにつきます。
初期の曲はJIMMY WEBBによるもの。特に「UP、UP AND AWAY」(邦題:ビートでジャンプ)は素晴らしい曲。コーラスの美しさもさることながら、その驚くべきコード進行には驚愕させられます。
INTRO F E♭ D♭
F F E♭ E♭
A♭ A♭ G♭ G♭
C♭ C♭ F♭M7 F♭M7
C♭ G♭ C♭ D7
G G C F
G F E♭ G F E♭
B♭ B♭M7 Cm7/B♭ F/E♭
B♭/D B♭M7 Cm7/B♭ F/E♭
D♭ D♭M7 G♭ G♭
F♭ F♭ F♭ E♭ D♭
…どうです。めくるめく転調のなかで、そんなことをまったく意識させないメロディライン。分厚いコーラス。まさに名曲中の名曲です。作曲者の
ジミー・ウェブは才能がある人で、他にも「恋はフェニックス」や「マッカーサー・パーク」などを作曲しています。また、
スウィングアウトシスターが彼を敬愛しており、「カレイドスコープ」というアルバムをジミーが手がけていたということもありました。
話は元に戻りますが、彼らの曲では「AQUARIUS」(邦題:輝く星座)が最も有名でしょう。この曲はミュージカル「ヘアー」で使用されていました。彼らにとって、やや企画もの的要素が強いことは否めませんが、歌い出しがドリアン・モードで入るということで、オリエンタルでスペーシーな感じが良く出ています。
その後彼らは、シンガーソングライター、
ローラ・ニーロの曲を多く取り上げるようになります。なかでも「WEDDING BELL BLUES」。これもまた素晴らしい名曲です。やはりコード進行がオシャレなんです。
FM7 Em7 Dm7 G7
C Am7 Dm7 G7
C E7 Am F
Em7 Em7 Gm7 C7
F C7 F Dm
G7 G7 G7 G7
メジャーセヴンスを使ってジャジーな1行目。CからE7に移る、サザンソウル伝統の泣きパターンを見せる3行目、Gm7からの展開でブルージーに決めるところなんかは何回聞いても感心します。余談になりますが、私の披露宴ではこの曲をBGMにチョイスしました。いつか、私の披露宴の曲目リストを公開しようと考えています。