1973年発表。キャロル・キングなどのセッション・ギタリストとして著名な「クーチ」の初ソロアルバム。
①の「FOR YOUR DANCING SHOES ON」から、ファンキーかつレイド・バックした渋いサウンドです。ややニュー・オリンズ調の感じもします。セッション畑が長い人ならでの絶妙の気持良いレイド・バック具合です。②の「UP JUMPED THE DEVIL」はラテン・パーカッションがフィーチャーされた曲。④の「FOR SENTIMENTAL REASONS」は高く評価されているスタンダードのカバー。アレンジはかなりファンキーです。控えめですがツボを押さえたギターカッティングが素晴らしい出来です。ただ、この人の場合、ヴォーカルがやや弱いのが難点です。⑥の「YOU'RE SO BEAUTIFUL」は美しいマイナーバラード。ビリー・プレストンの有名な曲とは同名異曲です。エレキシタールの響きが同時期のフィリーソウルを思い起こさせます。⑧の「DON'T JUMP SALTY」は本アルバムのベストトラック。ブルージーなミディアムファンクです。また、彼のギターワークを最大限に堪能することができます。ギターは3本は少なくともオーバーダビングされているようです。⑨の「COME STROLLIN' NOW」もなかなか泥臭くて良い曲。
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