最近の傾向として、音楽をインターネット経由でダウンロードして購入する人が増えています。アメリカではそのあおりを受けてかタワーレコードがついに経営破たんしてしまいました。
小西康陽氏はその著書「これは恋ではない」のなかで、ジャケ買いしたレコードにハズレはあまりない、と書いてましたが、まったくそのとおりだと思います。目で見て耳で聞く、この相互作用が音楽を聴く楽しみのひとつであります。DL文化は、この視覚の部分を全く排除してしまいました。音楽はカタチを持たなくなりつつあるのです。それは、カタチを持たないにおいのようなものになってしまうのでしょうか。それとも何か頬をなでる風、気体のようなものになってしまうのでしょうか。音楽を手に入れるのも手放すのもあっという間。アナログ盤のころはレコードを磨いたりプレーヤーの針のメンテをしたり、そんなことで音楽に対して強い愛着を持つきっかけとなりました。DL文化が今後どうなっていくかわかりませんし、それが良いことなのか悪いことなのかわかりませんが、音楽がますます使い捨てに近くなってしまうような気がして、一抹のさびしい気持ちを覚えます。