このアルバム全体から漂っているのが、「マジカルミステリーツアー」や「ホワイトアルバム」の頃の
ビートルズの匂いなのです。そう、若くして老成してしまったような諦観。ファーストアルバムでもはや「遺作」のような感触をうけてしまうのです。例えて言えば、大人になってしまったことへのとまどいと、もう無垢ではいられないというあきらめと後悔とが微妙に混じったような。失われた時への希求を求めるような舌足らずな歌詞と、幼年時代へのあこがれ、だけど大人になってしまった現実(タバコは「大人」の象徴である)を受け入れるしかないという悲壮な決意のこもった、「タバコの金字塔」。