ソウルミュージックの表紙は必ずこの人。野球で例えると、何気なくボールを投げているんだけれど、実際は160キロ以上出ているというようなすごい人(わかるかなぁ)。
ベスト盤としては、やはりこれが一番充実しているでしょう。そのほかに、ハーレムスクエアとコパのライヴは必携です。
彼の曲は、一聴するだけでは、ミスドのBGMでかかっているオールディーズのような感じがするのですが、何度も聞くうちにその素晴らしさ、すごさがわかってくるのです。ハースキーな声、軽く発声しているようで2オクターブ上のC音を軽々と歌いこなすハイトーン、声の「抜き」方、本当に歌が上手い人です。
そして、極めつけは最後の曲、「A CHANGE IS GONNA COME」。何万とあるソウルの曲の中で、ベスト10に間違いなく入る名曲中の名曲。歌詞も、マイノリティーとしての黒人の立場を歌ったという点で、ビリー・ホリデーの「奇妙な果実」、カーティス・メイフィールド(インプレッションズ)の「PEOPLE GET READY」などと並んで、永久にその名が刻まれるでしょう。ボブ・ディランの「風に吹かれて」にインスピレーションを受けてこの曲をつくったといいます(そういえば、コパのライブでこの曲をカバーしていました)。私は、この曲を聴くたびに涙が流れるのを禁じえません。まさに、全人類必聴の曲、義務教育で履修するべき曲だと思います。