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takayou

Author:takayou
名古屋在住の35歳男性です。ソウル、ソフトロック、ポップスの、ややマニアックな名盤を紹介します。やはり良い音楽は、CDやLPとして持っておきたいものですね。


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THE NEON PHILHARMONIC

The Moth Confesses The Moth Confesses
The Neon Philharmonic (1994/10/21)
Sundazed
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1969年発表。グループ名からもわかるように、全編オーケストラをバックにした曲で、オペラにインスパイアされて製作したコンセプトアルバムとなっています。メロディは複雑な転調を繰り返し、ところどころ美しいメロディを聞くことができます。時代柄、サイケディックな印象も受けます。オペラといっても、電子楽器やドラムも入っており、良質なソフトロックとしても聞くことができます。ただ、惜しむらくは、ドン・ガントのヴォーカルが演奏にマッチしていないこと。ハーパス・ビザールヴァン・ダイク・パークスが好きな人なら気に入ってもらえると思います。④はシングルカットされ全米17位まで上がった曲。オーケストラをバックにポップなメロディと8ビート、女声コーラスがのっかる逸品。また⑦はマイナー調の美しいメロディーをもつ名曲です。
余談になりますが、私が持っている本作の日本盤の解説で、本アルバムのコンセプトが、「作家ホルヘ・ルイス・ボルジスにインスピレーションされたもの」と訳してありましたが、Jorge Luis Borgesは「ホルヘ・ルイス・ボルヘス」と読むべきです。ボルヘスはアルゼンチンの作家ですので、スペイン語読みです。
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中村一義

金字塔 金字塔
中村一義 (1997/06/18)
キティMME
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このアルバム全体から漂っているのが、「マジカルミステリーツアー」や「ホワイトアルバム」の頃のビートルズの匂いなのです。そう、若くして老成してしまったような諦観。ファーストアルバムでもはや「遺作」のような感触をうけてしまうのです。例えて言えば、大人になってしまったことへのとまどいと、もう無垢ではいられないというあきらめと後悔とが微妙に混じったような。失われた時への希求を求めるような舌足らずな歌詞と、幼年時代へのあこがれ、だけど大人になってしまった現実(タバコは「大人」の象徴である)を受け入れるしかないという悲壮な決意のこもった、「タバコの金字塔」。

閑話休題:音楽DLとジャケット

最近の傾向として、音楽をインターネット経由でダウンロードして購入する人が増えています。アメリカではそのあおりを受けてかタワーレコードがついに経営破たんしてしまいました。小西康陽氏はその著書「これは恋ではない」のなかで、ジャケ買いしたレコードにハズレはあまりない、と書いてましたが、まったくそのとおりだと思います。目で見て耳で聞く、この相互作用が音楽を聴く楽しみのひとつであります。DL文化は、この視覚の部分を全く排除してしまいました。音楽はカタチを持たなくなりつつあるのです。それは、カタチを持たないにおいのようなものになってしまうのでしょうか。それとも何か頬をなでる風、気体のようなものになってしまうのでしょうか。音楽を手に入れるのも手放すのもあっという間。アナログ盤のころはレコードを磨いたりプレーヤーの針のメンテをしたり、そんなことで音楽に対して強い愛着を持つきっかけとなりました。DL文化が今後どうなっていくかわかりませんし、それが良いことなのか悪いことなのかわかりませんが、音楽がますます使い捨てに近くなってしまうような気がして、一抹のさびしい気持ちを覚えます。


これは恋ではない―小西康陽のコラム 1984‐1996 これは恋ではない―小西康陽のコラム 1984‐1996
小西 康陽 (1996/12)
幻冬舎
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THE MOMENTS

The Best Of The Moments: Love On A Two-Way Street The Best Of The Moments: Love On A Two-Way Street
The Moments (1996/07/16)
Rhino
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70年代のスイートソウルの代表といえば彼らでしょう。彼らのプロフィールは訳あって複雑なのですが、後に改名して「RAY GOODMAN & BROWN」と名のります。本作は改名前のベスト盤です。
①からスイートな曲全開です。メジャーセヴンス基調の美しい曲です。ただしこの曲を歌っているオリジナルモーメンツはすぐ辞めてしまうのです。②はドリーミーなバラード。ファルセットのリードが美しい。フィリーソウルよりもバックが薄い分、ヴォーカルが引き立っています(悪く言えば洗練されていない)というか、エフェクトをかけて無理やり引き出しているような感もありますが。⑤はR&Bチャート3位を記録した初期の名曲。ファルセットのスローバラード。チェロの音色も美しい。⑧はSTYLISTICSの名曲「ベッチャ・バイ・ゴーリー・ワウ」のパクリじゃないかと思われるイントロと歌い出し。⑨はミドルテンポの曲で、個人的には好きな曲。ストリングスのピチカートがアクセントを添えています。⑪もR&B3位のヒット曲(かなりシュールな曲なのになぜヒットするんだ?)。この頃からサウンドも洗練されてフィリーに近づいてきます。⑫はヴォーカルのリバーブかけすぎじゃないのって気がします。さて⑬。R&Bチャート1位の大名曲です。披露宴の時に使ってください、と言わんばかりのドリーミーなバラードです。ただ、やはりボーカルのエフェクト処理とストリングスアレンジの薄さが気になってしまうんですよ。これさえなければ言うことないんですが。⑮は少し洗練度を増し、マンハッタンズっぽくなりました。でもストリングスのアレンジはイマイチ。どうしてなの?曲は良いのにもったいない。
初期の頃はフィリーソウル、特にデルフォニックスあたりの影響が強いような気がしますが、徐々に自分たちのスタイルを獲得してきた過程がよくわかります。ただ、やはりフィリーソウルに追いつきたいけど追いつけないという、まるで井上靖の「あすなろ物語」を読んでいるような印象を彼らに対して持ってしまうことも事実です。そんな彼らが本当に自立するのは、先ほどにも述べた改名後なのです。改名後のアルバムも良いので、今後機会があればまたご紹介しようと思います。

THE MONOCHROME SET

ウェスト・ミンスター・アフェア ウェスト・ミンスター・アフェア
レ・モノクローム・セット (1990/10/21)
トイズファクトリー
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イギリスのいわゆる「ネオアコ」で最もとっつきやすいグループが彼らでしょう。この上なくキャッチーで日本人受けしそうな少しマイナー調のそのメロディー。どこかB級の匂いがするそのヘナヘナなサウンド。ヴォーカルと同じくらいメロディアスなギター。ビドの安っぽいヴォーカル。でもそのB級っぽさは70年代のT-REXとならんで、まるで大阪のお好み焼きのような存在であり、日本においてもフリッパーズギターなどに多大な影響を与えました。モノクロームセットは他のネオアコと呼ばれるグループとは明らかに一線を画していました(ただし、FELTは彼らのサウンドに似ていますね)。本作はそのベスト盤的入門編です。
①は、60年代の日本のGSっぽい曲調。マイナー調のメロディーにハモンドオルガンがゾンビーズっぽい。②も同様の感じの曲で、ドアーズっぽいオルガンが哀愁を誘うなつかしい感じの曲。③はランニングベースが素敵なちょっとジャジーな感じの曲。④はインストですが、疾走感のある名曲。⑪はギターインストですが、ベンチャーズっぽい仕上がり。⑬は、ビートルズの「OH!DARLING」みたいなイントロで始まるロッカバラード。⑭と⑮は初期のTHE CUREを彷彿とさせるオリエンタルな曲。⑯は一転して、ジョイ・ディビジョンジョセフ・Kを思わせる硬質で無機質な彼ららしくない曲。
本作には収録されていませんが、DINDISC時代の2枚のアルバムもこれまた素晴らしい!いずれまた、別の機会でぜひレヴューしたいと思っています。

SWING OUT SISTER

ベスト・ヒッツ・ライヴ! ベスト・ヒッツ・ライヴ!
スウィング・アウト・シスター (1993/03/25)
ユニバーサルインターナショナル
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このライヴアルバムは、スイング・アウト・シスター(以下SOS)のアルバムの中では個人的に一番好きです。やはり、生演奏というところが何ものにも替えがたい魅力です。もともと個々の楽曲が良いので、どんなアレンジにも耐えることができますが、ジャズファンク風のサウンドでさらにかっこよくなっています。当時、アシッドジャズブームの真っ只中で、便乗路線ぽい扱いだったのですが、かっこよさは群を抜いていました。また、ヴォーカルのコリーンはファッションリーダー的存在だったと記憶しています(イギリスの野宮真貴みたいな存在かな)。昔の11PMで今野雄二氏がSOSを強烈にプッシュして以来のSOSファンだった私もこのアルバムにはぶったまげ、それからというもの私の愛聴盤となっています。
①はミドルテンポの渋い曲で、転調して間奏に入るところなんてマーヴィン・ゲイの「WHAT'S GOIN' ON」みたい。②もキャッチーな大名曲。③の間奏でのヴォーカルとバックのユニゾンなんかは、まるでヴォーカルを楽器として使っているかのような錯覚に陥ります。④はスペイシーな浮遊感を漂わせるワウギターが素敵(ちょっとフェイザーも入っているかな)。⑦はBARBARA ACKLIN のカバー(コンポーザーはユージン・レコード!さすが。)。オリジナルとカバーの対決であまりカバーが勝つことはないのですが、これは数少ない例外。終盤でDJトースティングが入ります。そしてタイトルが象徴している⑧の初ヒットシングル。超キャッチーなリフは聞いたことのある人が多いことでしょう。ハネたリズムのアレンジとなってスタジオ盤よりもさらにかっこよくなっています。⑩は4曲のメドレー。最後はSOSのルーツのひとつでもあるバカラック/デイヴィッドの曲で締めくくります。

THE MOJO MEN

Sit Down...It's the Mojo Men Sit Down...It's the Mojo Men
The Mojo Men (1995/11/14)
Sundazed Music Inc.
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1967年発表。サンフランシスコの男性3人、女性1人のコーラスグループ。
全体として当時のサンフランシスコっぽい感じがよく出ています。②から⑤まではママス&パパスのスタイルでジェファーソン・エアプレインのグレース・スリック(声が似てます)が歌ったようだ、と言えばわかっていただけるでしょうか。②は、マイナー調のダルな佳品。⑤もジェファーソン・エアプレインやQMSが好きな人にはたまらない一品。①、⑥から⑧、⑫⑬⑮⑯は一転して、レニー・ワロンカーのプロデュースにヴァン・ダイク・パークス&ニック・デカロのアレンジによるドリーミーな作品。⑦もスティルスの作曲、ヴァン・ダイク・パークスのアレンジで、少しハーパス・ビザールっぽい。彼ら最大のヒット曲。⑧も楽しい作品。⑮はコーラスの厚みがすごい。フィル・スペクターや山下達郎が好きな人にはたまらないでしょう。⑭はスライ・ストーンのプロデュース作品ですがイマイチ。⑱のプレスリーは余分。
ワロンカーのプロデュースしたハッピーでドリーミーな作品群と、それ以外のマイナーサイケ調の重い作品群では曲調が全く違い、同じグループとは思えないほど。というわけで、1枚で2度おいしいアルバムになっているわけです。
なお、意識的にしているかどうかわかりませんが、音が全体的にミドルがキツイような感じで、モコモコしていると思うのは私だけでしょうか。

MAHALATHINI & MAHOTELLA QUEENS

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アルバム「トコズィーレ」

南アフリカのコーラスグループ。マハラティーニというリードのおっさんとマホテラ・クイーンズという女声コーラス隊から成ります。詳しい情報は正直あまり知りません。悪しからず。私は、彼らの底抜けに明るくてナイーブな曲が大好きです。アメ横の魚屋のおっさんと、ブラインド・ウィリー・ジョンソンを足して2で割ったような、マハラティーニの強烈なダミ声とクイーンズのコーラスの掛け合いも素晴らしい。それでいて非常に親しみやすいメロディー。アフリカの音楽ってリズム重視という先入観がありましたけど、これを聞いて一口にアフリカといっても広大な面積があり、地域によってかなり音楽も違うということ、このようにメロディアスな音楽を演るグループもあるということを知りました。こういう音楽って、ありそうでなかなか無いものです。ほどよく西洋の音楽を取り入れているのも聞きやすい。この辺の取り入れ方って微妙な塩梅が必要とされるところだと思います。

MOBY GRAPE

ワウ ワウ
モビー・グレープ (1997/05/21)
ソニーミュージックエンタテインメント
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1968年発表。サンフランシスコのバンド。
場所柄、時代柄、サイケの香りを強く感じさせるバンドです。①は組曲的構成でCS&Nなどっぽい感じ。②は曲の途中にクラクションなどを使ったりしていてにぎやか。マザーズに似ています。ギターはまるでニール・ヤングです。③は美しいコーラスを聞かせると思ったら、途中でオバケが出そうな挿入部があったりして、まったく人を食ったような構成の曲です。④も、オーソドックスなブギーと思わせといて実は違うという変った曲。一体彼らは、まじめなのかふざけているのかわかりません。⑤は古いボードヴィル調の曲で、オリジナルのレコード盤ではこの曲だけ78回転にするよう指示されていたとのことです。SP盤のノイズの感じとかが、ビートルズの「HONEY PIE」の出だしの部分を連想させます。⑧は本作の中ではマジメな、タイトルどおり3拍子の美しいバラード(一箇所だけ8分の7拍子のところがある)。⑨はカントリーっぽい。途中で「帰ってきたよっぱらい」のような声が出てきて楽しい。⑩はオリエンタルな感じがだらだらと続くのがグレイトフル・デッドみたい。ギターのボリューム奏法が効果的。⑪はダルなブルース。やはり少し変っている。意識して「重く」していないような感じがします。
というわけで、つかみどころがないのが本作の特徴で、裏マザーズとも言えますし、偉大なる実験盤ともとれますし、いずれにしてもロック史の中で独特の地位を占めている一枚と言えるでしょう。日光の東照宮の説明で、建造物の一部の部材をあえて逆に使用したりして完璧なものを避ける、という説明があったことを記憶していますが、本作を聞くとまさにそんな印象を受けます。

MIDNIGHT STAR

ノー・パーキング・オン・ザ・ダンス・フロアー(紙ジャケット仕様) ノー・パーキング・オン・ザ・ダンス・フロアー(紙ジャケット仕様)
ミッドナイト・スター (2005/09/21)
BMG JAPAN
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1983年にSOLARから出された、彼らの4作目。当時のピコピコ・ファンクは今となってはさすがに古臭さを感じ、最近はほとんど聞く機会がありません。本作も例外ではなく、大ヒット曲の①、⑤、⑥も時代を感じてしまいます(曲自体は良いので、現代風にアレンジすると使えるかもしれない)。
しかし、スローの③、⑦、⑧は結構いい曲で、特に⑦は名曲。ピコピコ・ファンクアルバムの中には、このように数曲スローでよい曲が入っているから、あなどれません。売るに売れないじれったさを感じます。


Midnight Star - Anniversary Collection


ベスト盤の視聴とダウンロードは↓



MEL & TIM

Starting All Over Again Starting All Over Again
Mel & Tim (1993/09/14)
ZYX
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STAXの中堅デュオ。1972年の作品。
①はファズベースのリフがかっこいいナンバー。キーボードがちょっとオリエンタルっぽい。そして何と言っても大ヒットバラードの②でしょう。「語り」から入るお決まりのパターンですが、だんだんと盛り上がっていって、転調の後一気にサビに入るところが最高。③もなかなか良い3連シャッフルナンバー。この曲もファズギターの隠し味(この時代多いなぁ)。軽やかなピアノもGOOD。④もしっとり聞かせる好曲。メロディーラインが美しい。⑤はボンゴなどをフューチャーした軽快な曲。⑦はHEYES-PORTERのペンによる曲。ただし兄貴分のSAM&DAVEのバージョンのほうが、このテの曲はかっこいい。SAM&DAVEを東京の高級中華料理店の坦々麺とするとMEL&TIMは名古屋名物の台湾ラーメンといったところか(なんのこっちゃ)。あるいは地方都市のホストといった感じで、のんびりしたところが彼らの良さです。⑨はやはり兄貴分のJAMES&PURIFYのカバー。そう言えばSAM&DAVEもカバーしていました。⑩はいかにもSTAXというナンバー。ちょっとジョニー・テイラーっぽい。⑪~⑭は1974年の「MEL & TIM」というアルバムからの抜粋。これがまた意外とかっこいい。⑪は音も少し洗練されてきており、ストリングスなんかも入っています。コードもメジャーセブンス系を多用しています。ただ、いかんせん彼らはデュオなのでコーラスの厚みを補うために女声に頼らざるを得ず、このへんがやや苦しいところ。その点⑬は、3度でハモるなどデュオの利点をむしろ活かした好曲。メロディーも良い。⑭は⑩の焼き直しっぽい。全体として飛びぬけてよい曲は②だけなのですが、他の曲も全体的に良くできており、たまに聞いてみたくなる好盤です。彼らにはSTAXに入る前のBAMBOOレーベルから出しているアルバムもありますが、これもかなり良いです。

MARVIN GAYE

The Very Best of Marvin Gaye [Motown 2001] The Very Best of Marvin Gaye [Motown 2001]
Marvin Gaye (2001/07/17)
Motown
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本来、ベスト盤を紹介することは私の本意ではないのですが、あまりにも偉大なマーヴィンの場合、この一枚と呼べるものがあまりにも多く、またあまりにも有名な「WHAT'S GOIN' ON」以前のオリジナルアルバムがあまりCD化されていないということを鑑みて、ベスト盤をご紹介することとしました。本作を聞いて感動された方はぜひオリジナル盤を聞いてください。特に後期の作品は、ブラックミュージックでは彼が初と言われるトータル性のある作品が多いので、ぜひオリジナルを聞いてくださいね。
さて1枚目、1曲目はトータス松本が「VOXY」のCMで歌っていたあの名曲です。イントロのA7のコードがジャラーンときて、マーサー&ヴァンテラスの「トゥットゥルルー」とからみ、Dm7→G7→Cというやや変則的なコード進行がとても印象的です。初期の頃の彼はこのようにシャウトを多用していました。2曲目もヴァンテラスのコーラスにセヴンスのスパイスが効いたおいしい作品。4曲目はプロデュースがH-D-Hとなり、よりバックビートの効いたモータウンらしさの萌芽がみられます。6曲目はシャッフルのリズムが気持ち良い名曲。ジョー・メッシナーのバックビートギター、ジェームス・ジェマーソンのベース、アール・ヴァン・ダイクのキーボードが渾然一体となったいかにもモータウンらしいミディアムナンバー。7曲目もリフがかっこいいナンバー。ここではマーヴィンのヴォーカルはかなり熱が入っています。それにしてもマーヴィンはシャウト、ファルセット、ポピュラー系など七色の声を持っています。こんなにいろんな声を持つヴォーカリストは、他にポール・マッカートニーニルソンくらいではないでしょうか。8曲目は、アール・ヴァン・ダイクのキーボードとロバート・ホワイトによるギターのユニゾン・リフがかっこいいナンバー。これもセヴンスのスパイスが効いています。10曲目は彼の永遠の恋人、タミー・タレルとのデュエット。後にこの曲をダイアナ・ロスがカバーしますが、いかんせんダイアナは軽すぎるというか情感がないというか。ちなみにマーヴィンとダイアナは後年デュエット・アルバムを出しますが、どうもしっくりきません(ヴォーカル録りは別々だったそうです)。「MY MISTAKE」なんて曲はすごくいいのに残念です。11曲目もタミー・タレルとのデュエット名曲です。イントロのジェマーソンのベースとジョーのギターのユニゾンリフが印象的。サビに入って転調する瞬間の心地よさ、2番のタミーの歌いだしの色っぽさが感動的です。16曲目(邦題:悲しいうわさ)も有名な曲ですね。グラディス・ナイトのヴァージョンはR&Bの雰囲気がありましたが、プロデューサーのノーマン・ホイットフィールドによってサイケな味付けがされました。その後ノーマンはスライ・ストーンなどの影響によってますますサイケな方向に走り、テンプテーションズなどはその餌食になってしまいます。18曲目も同系統の曲。
さて、2枚目。ヴォーカリストから、クリエーターの領域へと突入したマーヴィン。1曲目、2曲目はもう何も言うことがないでしょう。でもベスト盤を頭から聞くとこの曲からいきなり音質がクリアーになります。おそらく「サージェント・ペパーズ…」やフィリーソウル、ラテンの音を研究していたとは思いますが、1971年でこのクオリティーは奇跡です。7曲目はワウワウ・ワトソンのギターが印象的なナンバー。マーヴィンは、アル・グリーンとは一味違った官能的な歌い方をします。ヴォーカリストとしての彼の歌を聞くならばこの曲の入ったアルバムがおすすめ。10曲目も「うめき声」から入る官能路線。15曲目は、YAMAHAのリズムマシーンの名機「TR-808」(ヤオヤ)が使用されていることで有名な曲。
ということで、言いたいことの10分の1も言えませんでした。やはりベスト盤の紹介はキツイ。とは言ってもマーヴィン・ゲイはソウル界の宝です。みなさん、ぜひ聞いてくださいね。

↓は別のベスト盤です。






PUCHO & THE LATIN SOUL BROTHERS

Heat!/Jungle Fire! Heat!/Jungle Fire!
Pucho & the Latin Soul Brothers (1995/03/03)
Bgp - Beat Goes Pub.
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2枚のアルバムのカップリング。前半はラテン色が強く、後半はジャズファンク色が強い。
後半のドラムはあの全盛期のバーナード・パーディーですよ。特に、11曲目のブレイクのところのフィルなんか、めちゃめちゃかっこいい。サックス隊もダルイ感じがまたいいです。もう家宝にしたいくらいの一枚。

THE O'JAYS

裏切り者のテーマ 裏切り者のテーマ
オージェイズ (1994/01/21)
ソニーミュージックエンタテインメント
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フィリーソウルの名作です。これまたキャッチーな名曲ぞろい。特に2曲目のタイトル曲は、フィリーソウルの代表的な一曲として知られています。この曲は何と言っても、イントロのMSFBの重鎮、ノーマン・ハリスのギターが印象的です。彼得意のオクターブ奏法が冴え渡っています(ビリー・ポールの「Mr.&Mrs.Johns」でのオクターブ奏法も良い)。最初のコードがⅤ6なので(CmのキーでB♭6)、メジャーともマイナーともつかない感じを醸し出しています。またソウルのバッキングギターに欠かせないのが「スライド」ですが、ノーマン・ハリスのそれはハイのティニー・ホッジスと並んで最も美しいものだと思います。
オージェイズの魅力は、他の同時期のグループと比較すると、ブルーノーツよりもリードが強すぎない(チームワークが良い)、ドラマチックスよりもキャッチー、スピナーズよりもヘビー、スタイリスティックスよりも甘すぎない、といったところで、中庸の良さといったところがあり、それが長い間活動を続けていることができた秘訣となっているような気がします。もちろんゴスペルベースのエディ・リヴァートのリードは素晴らしいものがあります。
本作もソウル入門編としてぜひ挙げておきたい名盤です。

EMF

Zac Foley 追悼記念アルバム ザ・ベスト・オブ・EMF Zac Foley 追悼記念アルバム ザ・ベスト・オブ・EMF
EMF (2002/04/17)
東芝EMI
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今から10数年ほど前でしょうか、マンチェスターブームたけなわの頃、ダンスとロックとの融合を掲げるバンドが雨後の筍のように出現しました。そんな中、よりハードなダンス色を持つ彼らが出現したのです。同時期のジーザス・ジョンズの弟分みたいなことを当時は言われていました。
彼らの特徴は、激しいダンスビート、マイナー調のとてもキャッチーなメロディーにあります。このメロディーは実に日本人の心の琴線を打つものでして、今でもたまに聞きたくなるほどのものを持っています。代表曲「アンビリーバブル」は流行語にもなりました。さすがにこの頃のマンチェ系音楽は、ストーンローゼズ1枚目、ハッピーマンデーズ2枚目、シャーラタンズ1枚目、そして彼らの1枚目くらいしか今となっては聞かなくなってしまいましたけど。
当時はアイドル視されていて、今でも正当な評価がされていないような気がしており、このままではかつてのG.I.オレンジのようになってしまうという危惧があり、あえて掲載いたしました。


EMF - The Best of EMF - Epsom Mad Funkers




THE ROLLING STONES







Black and Blue Black and Blue
The Rolling Stones (1994/07/26)
Virgin
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今回は有名どころです。個人的にストーンズの中で一番好きなアルバムがこれ。1976年発表の作品。ストーンズの中でもっとも黒人っぽいノリが出ています。この独特のタメの効いたドラムと、同じくタメの効いたキースのギターの相性が絶妙です。ミック・テイラーが抜けた直後の作品とあって、音の厚みでなく無駄のないシンプルな作風が玄人好みと言えましょう。 1曲目「HOT STUFF」はストーンズ流ファンク。コカコーラのCMソングに使われているドナ・サマーの同名の曲なんて目じゃないかっこよさ。文句なしの名曲。独特のタメとノリに腰が思わず自動操縦。ただ、LOVE YOU LIVEでこの曲を演奏していましたが、ノリはイマイチだったのが残念。2曲目「HAND OF FATE」。このミディアムナンバーはストーンズの全曲の中でベスト10には入るべき名曲で、「JANPIN' JACK FLASH」と並んでストーンズ臭が立ち込める大名曲です。3曲目はレゲエ風と、相変わらずさまざまなタイプの曲を並べています。4曲目も渋いバラードの名曲。以下の曲も名曲ぞろいで駄作なし。「ベガーズ」から「メインストリート」に至る一連の作品が素晴らしかったためか、あるいはそれまでのストーンズとはやや毛色が違うためからか、本作が正当な評価をされているとは思えません。確かに本作は、聞けば聞くほどといういぶし銀のような作品なので、とっつきにくいとは思いますが、いちどはまったら抜けられない魔力に満ちています

NICK DRAKE

ファイヴ・リーヴス・レフト ファイヴ・リーヴス・レフト
ニック・ドレイク (2000/10/25)
ユニバーサルインターナショナル
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ニック・ドレイクは、アルバム3枚を残して28歳で亡くなった、イギリスのシンガーソングライターです。本アルバムは彼のファーストアルバムとなります。彼の書く詩は、アルチュール・ランボーを敬愛しているということだけあって、とても内向的なものです。



「DAY IS DANE」

今日が終わった
太陽が沈んでいく
勝ったも負けたも・・・
今日が終わった

今日が終わった
速く走りすぎた
戻らなくては・・・
今日が終わった

夜が冷えてきた
うまくいくも
うまくいかぬも・・・
夜が冷えてきた

小鳥が飛んだ
もう何もない
帰るところはない・・・
小鳥が飛んだ

ゲームが終わった
ボールを追いかけるうち
負けてしまった・・・
ゲームが終わった

パーティーが終わった
かなしかった
もう戻らない・・・
パーティーが終わった

今日が終わった
太陽が沈んでいく
勝ったも負けたも・・・
今日が終わった


BY NICK DRAKE  拙訳
「DAY IS DANE」 from album「FIVE LEAVES LEFT」


このような救いのない歌詞を書くミュージシャンは、他にシド・バレットイアン・カーティスくらいではないでしょうか。なかでも彼の歌詞はもっとも文学的なものです。
その彼が、自身の弾くアコースティックギターとわずかなストリングスのみをバックにつぶやくように歌う本作は、彼の死後にむしろ注目を浴びるようになりました。
音楽的にも、彼のギターテクニックはジェームス・テイラーとはまた違った技術の高さを持っています。特に1、2、4、5、6曲目は名曲としか言いようがありません。「RIVER MAN」は、始めから終わりまで4分の5拍子の曲ですが、まったく5拍子ということを感じさせない自然な流れです(しかし5拍子の曲をよく平然と歌えるな)。
彼のアルバム3枚は、全人類が義務教育課程で聞くべき名盤と言ってもよいでしょう。愛だ、恋だ、と最近のヒットチャートをにぎわしている音楽も悪いとは言いませんが、たまにはこのような音楽を部屋を暗くして正座をして身を清めてから聞いてみてください。


Nick Drake - Five Leaves Left - Time Has Told Me

FIFTH DIMENTION

ベスト ベスト
フィフス・ディメンション (1998/11/21)
BMG JAPAN
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60年代後半から70年代前半にかけて活躍したアメリカの黒人白人男女混成コーラスグループ。彼らの魅力はコーラスワークの美しさと、何よりも楽曲の良さにつきます。
初期の曲はJIMMY WEBBによるもの。特に「UP、UP AND AWAY」(邦題:ビートでジャンプ)は素晴らしい曲。コーラスの美しさもさることながら、その驚くべきコード進行には驚愕させられます。

INTRO F E♭ D♭

F  F  E♭ E♭
A♭ A♭ G♭ G♭
C♭ C♭ F♭M7 F♭M7
C♭ G♭ C♭  D7


G G C F
G F E♭ G F E♭

B♭ B♭M7 Cm7/B♭ F/E♭
B♭/D B♭M7 Cm7/B♭ F/E♭
D♭ D♭M7 G♭ G♭
F♭ F♭ F♭ E♭ D♭

…どうです。めくるめく転調のなかで、そんなことをまったく意識させないメロディライン。分厚いコーラス。まさに名曲中の名曲です。作曲者のジミー・ウェブは才能がある人で、他にも「恋はフェニックス」や「マッカーサー・パーク」などを作曲しています。また、スウィングアウトシスターが彼を敬愛しており、「カレイドスコープ」というアルバムをジミーが手がけていたということもありました。
話は元に戻りますが、彼らの曲では「AQUARIUS」(邦題:輝く星座)が最も有名でしょう。この曲はミュージカル「ヘアー」で使用されていました。彼らにとって、やや企画もの的要素が強いことは否めませんが、歌い出しがドリアン・モードで入るということで、オリエンタルでスペーシーな感じが良く出ています。
その後彼らは、シンガーソングライター、ローラ・ニーロの曲を多く取り上げるようになります。なかでも「WEDDING BELL BLUES」。これもまた素晴らしい名曲です。やはりコード進行がオシャレなんです。

FM7 Em7 Dm7 G7
C Am7 Dm7 G7
C E7 Am F
Em7 Em7 Gm7 C7
F C7 F Dm
G7 G7 G7 G7

メジャーセヴンスを使ってジャジーな1行目。CからE7に移る、サザンソウル伝統の泣きパターンを見せる3行目、Gm7からの展開でブルージーに決めるところなんかは何回聞いても感心します。余談になりますが、私の披露宴ではこの曲をBGMにチョイスしました。いつか、私の披露宴の曲目リストを公開しようと考えています。



布谷文夫

悲しき夏バテ 悲しき夏バテ
布谷文夫、福生エキサイティング・ソフトボール・チーム 他 (2000/05/31)
ポリドール
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1973年発表の超名盤。ブルースと日本の土着的な要素を併せ持つ、彼こそが真の日本におけるブルースマンと言えるでしょう。なぜ、このような名盤が埋もれたままになっているのか、不思議でなりません。本当に売る気がなかったのかもしれません。彼の、こめかみの血管がブチ切れそうなヴォーカルは、日本人には唯一無比のもの。入手困難かもしれませんが、ぜひ聞いてみてください。

THE STYLISTICS

<COLEZO!>スタイリスティックス スタイリスティックス
スタイリスティックス (2005/06/22)
ビクターエンタテインメント
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スタイリスティックスは、フィリーソウルの中心的グループのひとつです。本作は、彼らのベスト盤です。
彼らの特色はなんといっても、ストリングスを効かせた豪華なフィリーサウンドとラッセル・トンプキンスJRのファルセットヴォーカルに尽きるでしょう。その美しいメロディーは特に日本人の琴線を揺さぶり、近年でも彼らは日本にたびたび出稼ぎに来ているほどです。初期の彼らの曲はまだソウルの香りを残していましたが、次第にポピュラー音楽にも手を出し始め、ソウル臭は薄まってしまいました。オリジナルアルバムを聞かれるのであれば、ファーストがよいでしょう。
さて、一曲目の「愛がすべて」。確か、キムタクのギャッツビーのCMで下手な替え歌が流れていましたが、この曲は彼らを代表する曲のひとつとなっています。そのあまりのドリーミーさにかつてはストリップのBGMの定番となっていました。「ゴーリー・ワウ」、それからゴスペラーズもカバーした名曲「誓い」(しかし、変拍子や転調が多いのに、なんて自然な流れなんだ!)ときて、世紀の大名曲「ユー・アー・エヴリシング」へと続きます(MISIAじゃないよ)。もう、イントロのエレキシタールからゾクゾクものです。微妙な転調の後、歌が始まります。そしてまた絶妙な転調でサビへ。で、また転調してAメロに戻るのですが、2番のメロディーは1番に比べると実は1音高い!どうしてこんな曲が作れるのか、恐るべしトム・ベル。この曲はマーヴィン・ゲイダイアナ・ロスのデュエットアルバムでもカバーされていますが、これは断然スタイリスティックスの勝ち。また、デビュー間もない頃のオフコースもライブで演奏していました(ちなみに「別れの情景Ⅰ」という曲は、間違いなくこの曲に影響されたものだろう)。
ということで、これからソウルを聞こうとする人にとって、入門編となる一枚になると思います。


The Stylistics - The Stylistics

ウルトラマンの主題歌が意外とかっこいい

最新ウルトラマン主題歌大全集 最新ウルトラマン主題歌大全集
テレビ主題歌、TEAM DASH with Project DMM 他 (2005/12/21)
コロムビアミュージックエンタテインメント
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昔のアニメソングの中には、以外とかっこいいものがあります。今回はその中のひとつ、ウルトラマンシリーズの曲を取り上げます。
まず、1966年作の「ウルトラマン」。作曲は宮内国郎氏ということですが、私は審らかなことは存じ上げません。この曲のイントロが、アーリーソウルを感じさせてくれます。キーはCなのですが、出だしの「胸につけてる…」が始まるまえの2小節がC7のコードで、ベースのB♭の音がアクセントとなり、またリズムのタメ具合が絶妙なものに仕上がっています。まあ、歌に入ってからはアレですが…。
次に、ウルトラマン以上にかっこいいのが、「帰ってきたウルトラマン」。この曲のイントロもすごい。このリズム感、ベースライン、まさに全盛期のMG'Sを髣髴させます。このままウィルソン・ピケットが歌ってもおかしくない!ただし、この曲も歌に入ってからはアレですが…。
その他のウルトラマンの主題歌は、いまいち好きにはなれません。ウルトラマンAや、ウルトラマンタロウは、デル・シャノン風のマイナーで始まり途中でメジャーに転調するという、お決まりパターンが鼻につきます。
個人的には、他のアニメソングで好きなのは、斬新なコード進行の「ひょっこりひょうたん島」、ベースラインがアーチー&ドレルズの名曲「Tight'n Up」を思わせる「ハクション大魔王」、女の子の歌が幻想的な「メルモちゃん」、モータウン調の「サザエさん」(さすが筒美京平)などです。
それにしても最近のアニメソングはタイアップばかりでおもしろくありません。やはり適度な遊び感があることが、新鮮な作品を生む秘訣なのではないでしょうか。

JIMMY CLIFF

ザ・ベスト~ジミー・クリフ ザ・ベスト~ジミー・クリフ
ジミー・クリフ (2002/06/21)
ユニバーサルインターナショナル
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ジャマイカの英雄、ジミー・クリフのベスト盤。僕のフェイバリットは 「Many rivers to cross」です(確かスバルのCM曲だったような気がします)。この曲を聴くといつも、あのサム・クックの名曲「A change is gonna come」を思い出します。それに抜群の歌唱力。これだけ高音が伸びる人はそういません。レゲエというより、ゴスペルにも近い厳かな印象を受けます。彼ともう一方のレゲエの雄、ボブ・マリーとの関係では、ジョン・レノンとポール・マッカートニーの関係に近いような気が個人的にはします。そんなジャマイカのポールが作る曲は、非常にPOPで覚えやすい曲が多いのですが、この曲はキャット・スティーヴンスが書いた「Wild World」や「Another Cycle」とともに、スローナンバーの名曲だと思います。


Jimmy Cliff - The Best of Jimmy Cliff


THE CHI-LIGHTS

<COLEZO!>ベスト・オブ・<a href=シャイ・ライツ"> ベスト・オブ・シャイ・ライツ
ザ・シャイ・ライツ (2005/06/22)
ビクターエンタテインメント
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シカゴ・ソウルの重鎮、シャイ・ライツのベスト盤です。僕は彼らの音楽が昔から非常に好きで、特に3枚目のアルバム「Give More Power To The People」は全曲素晴らしいと思います。リーダーであるユージン・レコードのプロデュース力、作曲能力、美しいファルセット、すべてにおいて溢れるばかりの才能をいかんなく発揮しています。特に特筆すべきは初期の曲で、コーラスの変な重ね方、ノリがいいのか悪いのかよくわからないベースライン、名曲「Have You Seen Her」にみられるような、こんな歌詞の内容のお涙頂戴的スローバラードでギンギンにひずんだギターをバックに入れたり、「I Want To Pay You Back」では、ファルセットのリードボーカルをダブルトラックで歌ってますが、LRでズレまくっていたり、個々をみると変なのですがそれがかえってアクセントとなっており、曲のよさとあいまって素晴らしい効果を出しています。一方、後期の曲ではそういったよい意味でのラフさ影をひそめ、洗練された大人のサウンドになっており、これがまた素晴らしいんです。個人的には、ユージン流ファンクの傑作「We Are Neighbors」がおすすめです。ユージン・レコードは本当に才能がある人だと思います(先日残念ながら亡くなってしまいましたが)。

LOVE

Forever Changes Forever Changes
Love (2001/02/20)
Rhino
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LOVEのこのアルバムはソフトサイケの名盤という評価が定着しています。確かにそうだと思いますが、なんだか不思議な感じがする曲が多いんです。彼らの熱狂的なファンが作成したと思われるホームページ(http://love.torbenskott.dk/)に、歌詞とタブ譜がのっているのを見ました。リーダーであるアーサー・リーが書く曲は、メロディアスなのですが、ところどころ裏をかかれるような展開にはっとさせられます。それはこのタブ譜のコード進行をみてわかりました。はっきりいってめちゃくちゃなんです。でも聞けてしまう。これは初期ドアーズの曲でもそうなんですが、理論よりも感覚を重視しているのではないかと思うのです。それにしても、アーサーの頭の中はどうなっているのか・・・

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KING CURTIS

Live at Fillmore West Live at Fillmore West
King Curtis (2006/07/11)
Rhino/Atco
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一曲目の「Memphis Soul Stew」から、とてもかっこいい。メンバー紹介もいかしています。ギターのコーネル・デュプリービートルズとのセッションでも有名なビリー・プレストンもかっこいい。なかでも特に、僕はバーナード・パーディーのドラムをとても好き(ハル・ブレインと同じくらい)なのですが、数年前来日ライブを見たときには、さすがによる年波に勝てないのか全然だった苦い思い出があります。彼のベストプレイはこのアルバムとプーチョとのセッションでしょう。2曲目のプロコム・ハルムのカバー「青い影」も、まあまあGOOD。3曲目のツェッペリン「Whole Lotta Love」はご愛嬌。会場柄、白人客が多かったでしょうからね。4曲目「I Stand Accused」は、ジェリー・バトラーのヒット曲のカバーでこれもまあまあ。5曲目の「Changes」はアップテンポになり出来も悪くないけど、あまりらしくない感じ。6曲目の「Ode To Billy Joe」の後半からバーナード節があらわれはじめます。ハネたリズムにウラで入るハイハットが気持ちいい。7曲目の「Mr.Bojangles」でミディアムの心地よいテンポに揺られながら、カーティスがSAXを吹きまくります。8曲目はスティーヴィー・ワンダーの「Signe Sealed Delivered I'm Yours」は原曲とは全然違うように変形されてしまっているけど、バーナードのフィルがとても快感。最後の名曲「Soul Serenade」でのカーティスの演奏はすばらしい。アレサ・フランクリンの名唱と比較しても遜色ありません。キング・カーティスが生きていたら、ファンクやソウルの歴史が大きく変わっていたかもしれません。
なお、本CDにはボーナストラックがついていてお得です。

O.V.WRIGHT

ベスト・オブ・O.V.ライト ベスト・オブ・O.V.ライト
O.V.ライト (2003/09/26)
ユニバーサルインターナショナル
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偉大なるソウルシンガー、O.V.ライト。全身全霊をこめて歌い、その歌に散ったその生涯を思いながらレコードを聴くと、本当に胸が熱くなります。どうして彼ほどの偉大なシンガーの作品が、満足に残されていないのか不思議でなりません。残念ながら残念ながらCDではベスト盤しか発売されていません。本CDで彼の歌の力に打ち震えてしまった人は、ぜひ中古レコード店で、オリジナルLPを探してみてください。
彼の歌声は、同じ高音シャウト系でも、先日亡くなったウィルソン・ピケットなどとは違って、どこか憂いを秘めたものを持っています。それがハイの透明感かつ空間的なサウンドとあいまって(私はハイのドラムのスネアの音が大好きです)、素晴らしい音楽を生み出しています。
暗い部屋でひとりでじっくりと聞いてみてください。

HAROLD MELVIN & THE BLUE NOTES

二人の絆 二人の絆
ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ (2004/06/02)
Sony Music Direct
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超名盤!全曲がスローな曲。フィリーソウルの王道を行く華麗なアレンジと、テディー・ペンタグラスの迫力あるヴォーカル、ドリーミーなコーラス、美しすぎるメロディーと、まさに完璧な作品です。
1曲目の「I MISS YOU」から、あなたの脳は夢見心地にとろとろに溶けてしまうこと請け合いでしょう。コーラスの「おーあー、おーあー、みっしゅみっしゅみっしゅ・・・」が最高です。そして、何と言っても「IF YOU DON'T KNOW ME BY KNOW」(邦題:二人の絆)です。耳にされたことがある方も多いと思いますが、いきなりサビの「いっひゅーどんのーみーばいなあー」で衝撃を受け、途中の転調で昇天し、テディペンのヴォーカルに涙するのみの名曲です。テディペンの歌いだしのタメが見事です。6曲目の「Let Me Into Your World」はオージェイズが「IN PHILADELPHIA」というアルバムで歌ってた曲のカバー。当時の荒削りなフィリーサウンドも、このアルバムではより進化し華麗なアレンジになっているのがわかります。
ぜひこのアルバムで恋人と甘い時間を過ごしてください。


Harold Melvin & The Blue Notes - Love Songs We Used to Share - If You Don't Know Me By Now


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