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takayou

Author:takayou
名古屋在住の35歳男性です。ソウル、ソフトロック、ポップスの、ややマニアックな名盤を紹介します。やはり良い音楽は、CDやLPとして持っておきたいものですね。


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THE FUTURES

キャッスルズ・イン・ザ・スカイ キャッスルズ・イン・ザ・スカイ
ザ・フューチャーズ (2004/12/15)
インディペンデントレーベル
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1975年の名盤。基本的にフィリータイプの曲が並びます。ただ、彼等の特徴としては、目だったリードが引っ張るというスタイルではなく、メンバーが共同してコーラスをつくるという感じが強くなっています。
①の「CASTLES」はマイナーファンクの秀逸なナンバー。同時期のテンプスの路線に近いような気がします。②の「WINDY HILL」は一転して、ファルセットリードのスローでムーディーな曲。④の「SUPER LOVE」も最高にかっこいいミディアムファンク。バリトンとファルセットのリードの交代がスリリングです。⑤の「I HAD A DREAM」はバリトンリードの熱いバラード。これも素晴らしい。⑨の「NINETY DAYS」はブルーノーツ風の曲調で、素晴らしいバラード。ムードのある曲です。ボーナストラックは4曲とも最高に素晴らしい曲。⑩の「NO ONE COULD COMPARE」はコーラスの非常に美しいバラード。まさに夢見るようなスウィートネス。完璧な曲です。⑫の「THE WAY OF A WOMAN IN LOVE」のコーラスの厚さはどうでしょう。バリトンのリードも言うことなし。
70年代コーラスグループの最高傑作の1つと言っても過言ではないアルバムです。
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FREDERICK KNIGHT

アイヴ・ビーン・ロンリー・フォー・ソー・ロング アイヴ・ビーン・ロンリー・フォー・ソー・ロング
フレデリック・ナイト (1996/09/10)
ブルース・インターアクションズ
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1973年の名盤。彼は「南部のカーティス」と呼ばれていたように、非常に多彩な才能を誇る人でもあります。
①の「I'VE BEEN LONELY FOR SO LONG」は有名な曲ですね。ファルセットのヴォーカルが、いかにも彼らしいほのぼのとした曲調にマッチしています。②の「THIS IS MY SONG OF LOVE TO YOU」も同系統のスウィートな曲。③の「TAKE ME ON HOME WITCHA」は地声で歌われるミディアム。サザンソウルのキラーコードである、C→E7→Amという進行が頭で使われており、キャッチーな曲です。⑤の「I LET MY CHANCE GO BY」もハネたリズムとワウギターが素晴らしいミディアム。セヴンスのスパイスも効いていている佳曲。⑥の「YOUR LOVE'S ALL OVER ME」はかっこいいマイナーファンク。途中のおどろおどろしい語りも含め、全体的に少しアイザック・ヘイズっぽい。⑦の「PICK'UM UP,PUT'EM DOWN」は、サイケファンク時代のテンプスそのまんまといった曲であんまり感心しません。⑨の「LEAN ON ME」はディープなバラード。ビル・ウィザースの曲とは関係ありません。個人的には、本アルバムで一番好きな曲です。⑩の「TROUBLE」はカリビアンの影響も感じさせるような曲。

BEN WATT

ノース・マリン・ドライヴ ノース・マリン・ドライヴ
ベン・ワット (2001/01/26)
Pヴァイン・レコード
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1987年の作品。ベン・ワットが、トレーシー・ソーンと組んで、エヴリーシング・バット・ザ・ガールを結成する前のソロ作品。
アコギとわずかなサックス、ピアノのみのとてもシンプルなサウンドで、全体としてボサノヴァ調なのですが、とてもせつなく憂いのあるヴォーカル、どこか悲しげで痛いほど透明なメロディは胸にせまるものがあります。タイトルとおり、イギリスの冬の北の海のようなヒリヒリとした感触が伝わってきます。コード進行も、ボサノヴァ特有の複雑な展開をみせてくれます。特に「WAITING LIKE MAD」という曲は素晴らしく、マイナー調のメロディに悲しげなヴォーカル、せつないサックスソロ、ボサノヴァギターが美しい傑作です。
話は全く変りますが、私は昔「ノース・マリン・ドライヴ」という名のショップでよく服を買っていました…

THE ZOMBIES

オデッセイ・アンド・オラクル(紙ジャケット仕様) オデッセイ・アンド・オラクル(紙ジャケット仕様)
ザ・ゾンビーズ (2004/05/26)
インペリアルレコード
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ゾンビーズはイギリスのバンド。1968年の彼らにとって最後のアルバムかつ最高傑作。非常に美しい曲が全編に溢れています。
①の「CARE OF CELL 44」から美しさ大爆発の傑作。メロトロンの音とともに曲が始まり、美しいメロディの大洪水。ブリッジのアカペラコーラスも見事としか言いようのない展開です。コリン・ブランストーンの物憂げなハスキーなウィスパーヴォイスも最高。フォクナーの小説にインスパイアを受けたという②の「A ROSE FOR EMILY」もこよなく美しい傑作。サビの転調もすごい。バックの演奏はほとんどピアノのみ。サビのバロック調のコーラスもこの世のものとは思えない美しさ。③の「MAYBE AFTER HE'S GONE」はマイナー調ではじまり、サビでメジャーに転調してコーラスが爆発するという爽快なナンバー。④の「BEECHWOOD PARK」は不思議な雰囲気を持った、それでいて美しいナンバー。⑦の「CHANGES」はコーラスが非常に厚い曲。クラシカルな雰囲気を持った曲。⑩の「BUTCHERS TALE」はオルガンのみの演奏によるクラシカルな美しい曲。⑪の「FRIENDS OF MINE」は一転非常にキャッチーな傑作。しかも美しいメロディにコーラスも忘れていません。そして⑫の「TIME OF SEASON」です。日産のCMで有名ですね。スモーキー・ロビンソンにインスパイアされて作った曲だと本人は言っています。そういえば、スモーキーの「YOU'VE REALLY GOT A HOLD ON ME」も彼らはカバーしていました。間奏でのロッド・アージェントのジャズ風なオルガンが最高。
全曲捨て曲なしの名盤です。

Z.Z.HILL

Let's Make a Deal/The Mark of Z.Z. Hill Let's Make a Deal/The Mark of Z.Z. Hill
Z.Z. Hill (2001/04/10)
West Side
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1978年の作品と1979年の作品のカップリング。ハートウォーミングでスケールの大きなヴォーカルを聞かせてくれる、ソウル&ブルースシンガーです(どちらかというと、ブルースの方で有名ですね)。
①の「UNIVERSAL LOVE」は彼の代表曲なメディアムナンバー。軽めのワウギターとMFSBのようなドラミングも素晴らしい。名曲。②の「THIS TIME THEY TOLD ME THE TRUTH」はフレデリック・ナイト作のバラード。サビでマイナーになるところがフレデリックっぽく、せつない気持ちにさせてくれます。④の「THAT'S ALL THAT'S LEFT」もなかなかの逸品。彼にはこのようなミディアム系の歌がよく合います。⑤の「YOU GOT ME DOING THE DISCO」はそのとおりディスコ調ですが、あくまでもブルージーなのが彼らしいところ。なかなかキャッチーな曲です。⑥の「A MESSAGE TO THE LADIES」はジミー・ルイス作のナンバー。ホーンの使い方が、スタックスっぽい曲。⑦のタイトル曲もフレデリック・ナイトの作。美しいメロディに、微妙にはねたリズムが最高。同時期のニューヨークのリズムは、わざとらしいハネ方が気になりますが、こちらはナチュラルなハネ。良いですね。⑧の「LOVE IS SO GOOD WHEN YOU'RE STEALING IT」はジミー・ルイス作のスローナンバー。ハモンドオルガンにスムースなギター、ストリングス、印象的な女声コーラス(ジョスリン・ブラウン)…、これも美しい佳曲。⑩の「NEAR BUT YET SO FAR」はまるで「IN THE MIDNIGHT HOUR」のようなベースのリフを持つ曲。
2枚目のほうは、スロー曲はまあまあ良いのですが、時代の波に逆らえなかったのか、単調なディスコ曲が多く残念。

ZAPP

Zapp II Zapp II
Zapp (1990/10/25)
Warner Bros.
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1982年に発表された渾身の一枚。個人的には、80年代のこういうピコピコファンクはあまり聞かないのですが、この作品は別。まあ、今聞くとさすがにサウンドは古くなっているんですが(特に①から③)、その向こうに見える黒いファンク魂はまだ魅力を失っていません。
①の「DANCE FLOOR」は、オハイオ・プレイヤーズ直系のファンク。全米No.1ヒット。トーク・ボックスとシンセサウンド、それにキャッチーなギターリフがかっこいい曲。②の「PLAYIN'KINDA RUFF」も、めちゃめちゃクールなオハイオファンク。最後までほとんどワンコードで押し通してしまいます。ボビー・グローバーの黒いヴォーカルも最高。③の「DOO WA DITTY」はベースや掛け合いのコーラスが、古いドゥーワップ調で面白い曲。一方で、バックのサウンドは当時の最先端のものを聞かせてくれます(今聞くと時代を感じますが)。④の「DO YOU REALLY WANT AN ANSWER?」からは、生音が中心となってきます。しかし、この曲は超名曲。キャッチーなコーラス。ボビーの素晴らしいヴォーカル。お洒落な感じさえ漂わせています。この曲は、本格的なソウルコーラスも彼らにはできるという証明です。このアルバムで個人的に一番好きな曲。⑤の「COME ON」はクールなファンク。これもかっこいいの一言。⑥の「A TOUCH OF JAZZ」もキャッチーな曲。ロジャーのオクターブ奏法のギターがかっこいい。

THE YELLOW BLLOON

ザ・イエロー・バルーン ザ・イエロー・バルーン
イエロー・バルーン (2006/10/18)
インディペンデントレーベル
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1967年に発表された、ウェストコーストのソフトロックグループの作品。
①の「HOW CAN I BE DOWN」から美しいハーモニーが炸裂。②の「STAINED GLASS WINDOW」はバロック調のコーラスが冴えるドリーミーな曲。③の「BABY,BABY IT'S YOU」はアップテンポのキャッチーな曲。⑥の「YELLOW BALLOON」はヒットシングルとなった曲。途中のテンポチェンジが印象的。⑦の「GOOD FEELLIN' TIME」は大変複雑なコーラスパターンの曲。タイトルからして「GOOD VIBLATIONS」の影響を受けているような気がします。⑧の「FOLLOW THE SUNSHINE」は突然のリズムチェンジが印象的な曲。ポール・ウィリアムスの「SOMEDAY MAN」に少しだけ似た感じです。⑩の「CAN'T GET ENOUGH OF YOUR LOVE」は名曲。はねたベースに厚いコーラス、ドリーミーなメロディ。アカペラコーラスも最高。

吉田美奈子

扉の冬+3 扉の冬+3
吉田美奈子 (2003/06/25)
インディペンデントレーベル
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吉田美奈子のファーストアルバム。1973年の作品。バックは、細野、鈴木、松任谷、林のキャラメル・ママの面子。当時、五輪真弓が和製キャロル・キング、金延幸子が和製ジョニ・ミッチェルと呼ばれていたのに対し、吉田美奈子は和製ローラ・ニーロと呼ばれていました。
彼女の声は非常に独特で、裏声と地声の境がない、天性のものを持っています。全体として、タイトルとおり冬のイメージが強く、アルバム全体に独特のはりつめた空気が流れているような感じです。中でも⑦の「かびん」は名曲。ミディアム・ファンク調の演奏が最高です。こうして聞いてみると、やはり細野氏のベースが最高にかっこいいんですね。②の「待ちぼうけ」でのフレージングなんか個人的に大好きです。蛇足になりますが、細野さんのベースで私が一番好きなのは、ピチカート・ファイヴの「大人になりましょう」です。

布谷文夫 その2

布谷文夫LIVE 布谷文夫LIVE
DEW ()
エイベックス・イオ
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布谷文夫の1971年のライブ盤。ある意味、スタジオ盤の「悲しき夏バテ」よりぶっ飛んでいるかもしれません。①の「からのベッドのブルース」から、血管がぶち切れそうな、血反吐を吐きそうな壮絶なヴォーカルが全開です。演奏はジャニスの影響を受けたと思われるような、やや稚拙な面を受けますが、そんなことはどうでもよい布谷のうたに圧倒されます。本アルバムは、7曲中5曲が布谷自身の作品ですが、どれも死と孤独と絶望に苛まれているような歌詞です。④の「フーチー・クーチー・マン」はもちろんブルースの神様、マディー・ウォーターズの曲。⑦の「悲しき願い」はアニマルズのカバーです。和製ブルースの奇盤です。こんなヴォーカリストは、日本の音楽史上、後にも先にも彼しか存在しえません。

THE WHISPERS


()

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ウェスト・コーストのソウル・コーラスグループのベスト盤。70年代から80年代にかけて活躍しました。
①の「SEEMS LIKE I GOTTA DO WRONG」はムーディーなバラードで名曲。彼等の代表作の一つといえるでしょう。②の「I ONLY MEANT TO WET MY FEET」は個人的に大好きなスウィートバラード。⑤の「BINGO」はフィリーでの録音。いかにもフィリーというマイナーコードの曲。⑥の「ONE FOR THE MONEY」からはSOLAR時代。ディスコ調の曲です。⑦の「MAKE IT WITH YOU」は「IF」で有名なブレッドのカバー。正直、これはないでしょうというカバーです…。⑧の「A SONG FOR DONNY」は、ダニー・ハザウェイに捧げた曲。⑨の「AND THE BEAT GOES ON」は全米No.1ヒットを記録した曲。レオン・シルヴァーズのプロデュースも悪くはないのですが、どうしてもクインシー・ジョーンズと重ね合わせてしまいます。まあ、この時代の音はどの曲もこんな感じなのですが。⑩の「LADY」はムーディーなバラード。まあまあ良い曲ですが、もう一押しが足りない感じ。⑮の「ROCK STEADY」は、ベイビーフェイスが初めてプロデュースを手がけたといわれる曲。全米No.1ヒット。アレンジはさすがに時代を感じさせますが、ただのピコピコファンクとは違って、肉感的な部分も残してあります。メロディも良い。

小坂忠

ほうろう ほうろう
小坂忠 (2001/11/21)
ERJ
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1975年の作品。プロデューサーは、細野晴臣。ギター、鈴木茂。ベース、細野。ドラム、林立夫。キーボード、松任谷正隆。コーラス、吉田美奈子、山下達郎、大貫妙子、といった超豪華メンバーの演奏。
①の「ほうろう」は細野の曲。ファンキーなワウギターにチョッパーベース、印象的なエレピにヘヴィーなコーラスと、和製ファンクの金字塔というべき作品です。②の「機関車」はヘビーなバラード。和製ゴスペルの金字塔。小坂の独特なヴォーカルが素晴らしい逸品です。実際、彼はこの後クリスチャンに改宗し、ゴスペルアーティストとなっていたのです。③の「ボン・ボヤージ波止場」も細野の曲。ベースのリフがかっこいい曲。スティーヴィー・ワンダーの「くよくよ…」に似た感じです。④の「氷雨月のスケッチ」は、はっぴいえんどの曲。ヘヴィーなアレンジに生まれ変わっています。⑤の「ゆうがたラブ」は面白い曲。スティーヴィー調のファンク。林のウラをとるドラミングが最高。⑥の「しらけちまうぜ」も名曲。70年代のジョニー・ブリストルを髣髴させるアレンジがかっこいい。⑦の「流星都市」はスピナーズを思い起こさせるフィリーソウル調の曲。⑧は矢野顕子の三拍子の曲。⑨の「ふうらい坊」は、クールなニューオリンズファンク調の曲。
ちなみに、小坂はムキムキマンのエンゼル体操の作曲もしていたそうです…
小坂忠のホームページは↓

http://www.chu-kosaka.com/index.html

THE WONDER STUFF

ネヴァー・ラウド・エルヴィス ネヴァー・ラウド・エルヴィス
ワンダー・スタッフ (2001/01/25)
ユニバーサルインターナショナル
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ワンダー・スタッフの1991年の作品で最高傑作。
彼等の特徴は、死ぬほどキャッチーなメロディー、マンチェスター・ブーム全盛の頃のバンドらしいダンス・ビート、疾走感のあるサウンドですが、このアルバムでは何といってもそれに加えて、フィドルやバンジョー、マンドリン、アコーディオン、弦楽カルテットなどの伝統的な民族楽器を使用したアレンジが冴まくっており、大成功しています。ほとんど全曲最高の内容といっても過言ではありません。
ストーン・ローゼズやハッピー・マンデーズ、ライド、マイブラなどと比較しても全く遜色ない、いやむしろそれ以上の内容を誇る、1990年代初期のイギリスを代表する名盤です。

WILSON PICKETT

グレイテスト・ヒッツ グレイテスト・ヒッツ
ウィルソン・ピケット (1991/02/25)
イーストウエスト・ジャパン
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「THE LAST SOUL MAN」、偉大なるシャウター、ウィルソン・ピケットのベスト。しかも、ソロになる前のファルコンズ時代の曲も含まれています。
①の「DON'T FIGHT IT」は、アトランティック入社後の一枚目に収録されている曲。②の「IN THE MIDNIGHT HOUR」は彼の代表曲のひとつ。スタックス特有のもったりとした、いなたいリズムが最高。③の「634-5789」も同路線の曲。エディ・フロイドやオーティスのバージョンも有名。④の「99 1/2」はブルージーでタイトな曲。⑤の「LAND OF 1000 DANCES(ダンス天国)」は誰もが知っている有名な曲。「ナーナナナナー」でおなじみです。ただ、この曲はクリス・ケナーのカバーですが、彼のほうにはこの「ナーナナナナー」が入ってなく、もっと牧歌的な感じなので、まったく別の曲といった印象を受けます。この曲から⑨まではマスル・ショールズ録音です。リズムが明らかにスタックスとは違います。⑥の「EVERYBODY NEEDS SOMEBODY TO LOVE」はソロモン・バークの曲です。⑦の「MUSTANG SALLY」はブルージーな曲。こういう曲に私は弱い。ファルコンズ仲間のマック・ライスの曲。⑧の「SOUL DANCE No.3」もやはりブルージー路線。歌よし、バックよし、これも最高にかっこいい。J.B.の影響もあるのだと思います。⑨の「FANKY BROADWAY」はその名のとおりファンキーな曲でNo.1ヒット。ダイク&ザ・ブレイザーズのカバー。⑩の「I'M IN LOVE」はバラード。ボビー・ウーマックのペンによる傑作。ギターも彼。このような曲も彼は上手い。⑬の「I'M A MIDNIGHT MOVER」はタイトな曲。この曲もボビーと共作。⑭の「A MAN AND A HALF」は、まだマスルショールズのフェイムスタジオのでスタジオミュージシャンをしていた頃のデュアン・オールマンがギターで参加しています。存在感のある音色です。⑮の「HEY JUDE」は言わずもがなビートルズ。⑯の「YOU KEEP ME HANGIN' ON」はスプリームスです。⑱の「DON'T LET THE GREEN GRASS FOOL YOU」はフィリーのシグマスタジオでの録音。意外な取り合わせですが、なかなかキャッチーないい曲です。⑲の「GET ME BACK ON TIME,ENGINE No.9」もフィリーでの曲。マイナー調のメロディです。⑳の「DON'T KNOCK MY LOVE」は、ご存知「ドリフの早口ことば」の元ネタですね。もっともドリフバージョンは、ダイアナ・ロスとマーヴィン・ゲイのデュオアルバムの方を参考にしていると思われますが。22曲目は、ぐっと時代をさかのぼって、ファルコンズ時代の「I FOUND A LOVE」。若かりし頃のウィルソンの絶唱を聞くことができます。このヴォーカルに鳥肌が立ちます。名曲以外の何ものでもないです。23曲目は「IT'S TOO LATE」は三連のバラード。これもひたすらディープです。24曲目の「IF YOU NEED ME」は、ソロモン・バークに「横取り」された曲。やはり三連のバラードです。

WHITE PLAINS

My Baby Loves Lovin' My Baby Loves Lovin'
White Plains (1993/04/22)
London
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1970年のアルバム。ポップの王道を行く名盤。ファーストアルバムにシングル曲をプラスしたもの。
①の「I'VE GOT YOU ON MY MIND」は、甘酸っぱいメロディの傑作。ブリッジでマイナーになるところなんか、もう最高です。はねたリズムに、ギターのバックビート、美しいコーラスと、完璧な曲です。②の「WHEN TOMORROW COMES TOMORROW」も、流れるような美しいミディアム。「明日が来たら今日は昨日になる」という、当たり前だろっ、と突っ込みたくなるような歌詞です。③の「TAFFETA ROSE」もやっぱり名曲。弾むようなメロディにビート。厚いコーラス。チューリップの「WE CAN FLY」という曲を髣髴させてくれます。④の「SUMMER MORNING」も、これまたどうして名曲。この曲はひたすらドリーミーに攻めてきます。ファルセットヴォーカルが美しい曲です。ヴァニティ・フェアのカバーです。⑥の「IN A MOMENT OF MADNESS」もやっぱりどうしてポップでキャッチーな名曲。彼等の前身、フラワー・ポット・メンのカバーです。最後に半音上がるお決まりの転調があります。⑦の「MY BABY LOVES LOVIN'(恋に恋して)」はファーストシングルでヒット曲。この曲だけアレンジが他の曲と違っています。ヴォーカルも実は違うのです。この曲を歌ったトニー・バロウズがこの後脱退してしまったんです。ポップで楽しい好曲です。⑧の「TODAY I KILLED A MAN I DIDN'T KNOW」は物騒なタイトルの曲。⑨の「YOU'VE GOT YOUR TROUBLES」はスローな曲。ビージーズの「WORDS」という曲に酷似しています。⑬の「LOVIN' YOU BABY」はベースが一生懸命に働いているポップな曲。ポップスの王道のような曲です。杉真理なんかが好きだろうなという感じです。⑮「EVERY LITTLE MOVE SHE MAKES」はエジソン・ライトハウスのカバー。こちらの方がおっとりしています。ちなみに、エジソンのバージョンは、私の披露宴でBGMとして使わせてもらいました。これもビートルズチックないい曲です。⑯の「WHEN YOU ARE A KING」はマイナー調のワルツ。幻想的な感じです。⑱の「CAROLINA'S COMIN' HOME」は典型的な下降コードの曲。途中でマイナーに転調するところに、ワンパターンを避けようとする涙ぐましい努力の後が垣間見えます。

WILLIAM BELL

Soul of a Bell Soul of a Bell
William Bell (2002/06/18)
Stax
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ウィリアム・ベルはスタックスの代表的なシンガー。1967年の作品。
①の「EVEREBODY LOVES A WINNER」はバラード。メロディの非常に美しいバラードで、傑作と言ってもよいでしょう。ピアノとストリングスを基調としたバックに、ウィリアムのやさしいヴォーカルがのります。②の「YOU DON'T MISS YOUR WATER」もまた傑作バラード。この曲もカバーが非常に多いですね。1961年に出された彼のファーストアルバムの再録です。③の「DO RIGHT WOMAN-DO RIGHT MAN」は、アレサで有名な曲です。ただアレサの歌があまりにも強力すぎるので、ウィリアムのマイルドなヴォーカルではやや物足りなく感じられます。④の「I'VE BEEN LOVING YOU TOO LONG」もオーティスの世紀の名曲ですが、やはり③と同じ理由で却下。⑤の「NOTHING TAKES THE PLACE OF YOU」は①と同じような路線のバラード。ウィリアムには、この曲のように、あまり泥臭くない方がマッチすると思います。⑥の「THEN YOU CAN TELL ME GOODBYE」はブルージーな3連バラード。うーん、やはりサザンソウル系は文章が進みます…。⑦の「ELOISE」からB面に入り、アップテンポの曲が続きます。いかにもスタックスという曲。ザックザックと刻むスティーヴ・クロッパーのギターが印象的です。ブリッジの部分で、マンドリン奏法まで披露してしまいます。⑧の「ANY OTHER WAY」はキャッチーな曲。こうして聴いてみると、ウィリアムは作曲家としても一流だと思います。⑨の「IT'S HAPPENING ALL OVER」はアイザック・ヘイズらしいコード進行に一ひねりある曲。これも文句なしにかっこいい。⑩の「NEVER LIKE THIS BEFORE」はドナルド・ダック・ダンのベースがアルペジオのように動き回る曲。⑪の「YOU'RE SUCH A SWEET THANG」も、これまたキャッチーな曲。
本作は、私の個人的に大好きなアルバムのひとつです。

WAR

世界はゲットーだ! 世界はゲットーだ!
ウォー (1995/11/01)
BMG JAPAN
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1972年に発表された、ストリートファンクの名盤。300万枚も売り上げたそうです(ビルボード1位)。L.A.のバンドということで、ヒスパニック系のラテンサウンドも取り入れていることが彼らの個性に貢献しています。
①の「THE CISCO KID」はそんな彼らの代表作。③の「CITY,COUNTRY CITY」はインストナンバー。ひたすら鳴り響くコンガがサルサっぽい。ジャズ、ラテンなどの要素を上手く取り入れた曲となっています(少し後期トラフィックぽいかな)。④の「FOUR CORNERED ROOM」はスローでヘヴィーな異色作。⑤の「THE WORLD IS A GHETTO」は傑作。ジャジーでファンキーでキャッチーな名曲。刑事物のドラマのBGMで使われそうなシブい曲です。ただ、歌詞はかなりメッセージ色が強いですが。⑥の「BEETLES IN THE BOG」も面白い曲。シンコペーションの強いビートに、ひたすらユニゾンの合唱が続くという曲。ある意味サイケ。

久保田麻琴と夕焼け楽団

ディキシー・フィーバー ディキシー・フィーバー
久保田麻琴と夕焼け楽団 (2003/07/25)
インディペンデントレーベル
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1977年の名盤。プロデュースは細野晴臣。全体的にニューオリンズ調の曲が多いといえます。バックは、ティンパンアレイ系の面子で固めています。
①もそうした曲。それにしても、久保田さんの声って、細野さんによく似ています。②の「ワイルド・アバウト・マイ・ラヴィン」もリトル・フィート調の曲。藤田洋麻のスライドギターとロニ・バロンのニューオリンズ・ピアノが素晴らしい曲。③の「らくだブルース」は少しハワイアンが入ったブルース。ハモンドオルガンが涼しげです。④の「ハートのメロディ」はカリビアンな感じ。⑤の「星くず」は本作のハイライト。アコギとパーカッションがメインの演奏に美しいメロディ。ソフトロックの傑作と言ってもよいでしょう。
本作は基本的に、細野氏のトロピカル路線に沿った趣向であるといえるでしょう。

THE ULTIMATES

ユーア・マイ・レイディ ユーア・マイ・レイディ
アルティメッツ、トピックス 他 (1999/12/10)
ブルース・インターアクションズ
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76年発表の作品。スウィートソウルの名盤。
①の「I JUST CAN'T STAND IT」はミリー・ジャクソンの曲。それほど甘くもなく、甘さ具合がちょうどいい塩梅の曲。②の「GIRL I'VE BEEN TRYING TO TELL YOU」は傑作。スピナーズあたりのフィリーソウルを思わせる曲。ストリングスがやや弱いですけれどね。リズムパターンはそっくりです。③の「LOVING YOU IS EASY」は激甘の曲。ヴォーカルも、エコーがかかりまくり。④の「YOU'RE MY LADY」も超甘の曲。フィリーの甘さとは違って、モーメンツ系のイナたい甘さです。⑦の「YEAH,YEAH,YEAH」はマイナー調のミディアムナンバー。メロディが古臭いですが、なかなかの好曲。⑧の「HAVE YOU EVER…」からは過去に出された曲のボーナストラックですが、こっちの方が良いと思うのは私だけでしょうか。この曲はスウィート路線とは全く違いますが、結構かっこいい。⑨の「TRY A LITTLE LOVE」も⑧と同系統の素晴らしいミディアム。⑫はテンプスのサイケファンク路線。でもリズムがショボくのれません。

VAN MORRISON

Moondance Moondance
Van Morrison (1990/10/25)
Warner Bros.
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魂のヴォーカリスト、ヴァン・モリソンのソロ第3作目。彼の作品の中ではもっとも聴きやすいアルバムでしょう。
②の「MOONDANCE」は傑作。ジャズ調のランニングベースが印象的なナンバー。曲調がまさに月光の下でのダンスを連想させてくれます。ちなみにUFO(ハードロックバンドの方じゃなく、日本のアシッドジャズバンドの方ね)のカバーバージョンも秀逸。③の「CRZY LOVE」は、めずらしくヴァンのやさしい声が聴ける名曲。この曲もカバーが多いですね。④の「CARAVAN」も、これまた傑作。そういえばTHE BANDの「LAST WALTZ」でゲスト出演していたときに、彼はこの曲を歌っていましたっけ。⑦の「THESE DREAMS OF YOU」では、彼のアイドルでもあるレイ・チャールズが登場します。サザンソウルのような曲調です。⑨の「EVERYONE」はクラヴィネットの音色が印象的な異色作。
ヴァン・モリソンのアルバムには駄作がないとよく言われます。ぜひ本作をかみしめるように聴いてみてください。

TRFFIC

Mr. Fantasy Mr. Fantasy
Traffic (2000/08/29)
Polygram
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いわずと知れたトラフィックのファースト(1968年)。このアルバムは、ヘッドホンで聴くと結構飛びます。ぜひお試しを。ちなみにプロデュースはジミー・ミラーです。
①の「HEAVEN IS IN YOUR MIND」からサイケ爆発。音が右へ左へ飛び交っています。②の「BERKSHIRE POPPIES」はブタの鳴き声も楽しい、ノベルティー調の曲。ただ構成は複雑で、テンポチェンジが頻繁に繰り返されます。③の「HOUSE FOR EVERYONE」は、デイヴ・メイスンのぶっ飛んだ曲。④の「NO FACE,NO NAME AND NO NUMBER」はスローの美しい曲。途中の転調がはかない感じがして好きです。また、フルートやシタールが牧歌的な感じを醸し出しています。それにしても、スティーヴ・ウィンウッドのヴォーカルは素晴らしい。スペンサー・デイヴィスグループでのヴォーカルも素晴らしかったですが、このアルバムのようなサイケ調の曲にもマッチしています(そういえば、スペンサー…時代の「I'M A MAN」という曲は浜崎あゆみの曲に良く似ています)。⑤の「DEAR MR.FANTASY」もスローのかっこいい名曲。ギターのオブリガード的なフィルが、エレファントカシマシの曲(「生活」か「Ⅴ」あたりの曲…曲名を思い出せない…)のリフと一緒なのは偶然でしょうか。本アルバムの中の最高傑作。⑥の「DEALER」は、ドラムのジム・キャパルディの曲。やはりパーカッションがいろいろ入っています。⑦の「UTTERLEY SIMPLE」はコアなインド路線。デイヴ・メイスンのシタールやタンブーラなどがフューチャーされています。⑧の「COLOURED RAIN」も名曲。ロータリーオルガンが最高にかっこいい曲です。⑨の「HOPE I NEVER FIND ME THERE」は再びデイヴの曲。本作の中では、デイヴのベスト。サイケだけどかわいらしい曲。⑩の「GIVING TO YOU」は語りが入りますが、ほぼインスト。オルガンの印象的なメロディが光る好曲です。


Traffic - The Best of Traffic - Dear Mr. Fantasy

THE VAN DYKES

Tellin' It Like It Is: The Mala Sessions Tellin' It Like It Is: The Mala Sessions
The Van Dykes (2000/08/01)
Sundazed
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60年代後半の三人組コーラスグループの作品。ロンダリス・タンディのリードは、頭のてっぺんから抜けるようなファルセットで、非常に個性的な声をしています。
①の「NO MAN IS AN ISLAND」の冒頭から、あのこめかみが痛くなるようなファルセットが登場します。②の「WHAT WILL I DO」はオリジナル曲ですが、カーティス在籍時のインプレッションズにそっくりの曲調。③の「TEARS OF JOY」もまるで「PEAPLE GET READY」そっくり。3番で転調するところや、ところどころバリトンが顔を出すところまで真似しています。⑥の「NEVER LET ME GO」はジョニー・エースのカバー(メモリアル・アルバムの3曲目ですね)。⑨の「YOUR SHAKIN' ME UP」はめずらしくバリトンリードのアップテンポの曲。
彼らにとって惜しむらくは、バックの演奏が弱いこと。この時代にしては古臭い音で、アップテンポの曲もグルーヴが感じられません。

TONY JOE WHITE

Roosevelt & Ira Lee Roosevelt & Ira Lee
Tony Joe White (1994/04/02)
Movieplay Gold
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スワンプロックの名盤。1970年の作品。ブルージーなサウンド。アーシーなオルガン。ワウギター。渋いヴォーカル。ある意味、ザ・バンドやCCRよりも、もっと渋く黒いサウンドにしびれてしまいます。それでいてツボを押さえたキャッチーな曲作り。もう最高です。解説によると、オリジナル・ラヴの田島貴男氏が一時ハマッていたということです。
④の「RAINY NIGHT IN GEORGIA」は、ソウルバラディアーの大家、ブルック・ベントンを始めとして、100人以上の人にカバーされているという大名曲。しかし、彼の真骨頂は①、②、⑤、⑧などのアップテンポの曲。このアルバムではSTAXみたいな演奏を聞くことができます。

TOM WAITS

クロージング・タイム クロージング・タイム
トム・ウェイツ (1998/05/25)
イーストウエスト・ジャパン
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1973年に発売されたファースト。彼には酒場が良く似合うと言われますが、実際そのとおりだと思います。いわゆるシンガーソングライターの範疇に入ると思うのですが、その立ち位置はかなり特異なものです。日本人で言えば河島英五か加藤登紀子か。
①の「OL'55」はイーグルスのカバーで有名な曲。②の「恋におそれて」。「店はもう終わりだ、音楽が消えていく、僕は最後にもう一本黒ビールをとった、君を見ようとふり向いたらどこにもいなかった…」といった歌詞です。③の「VIRGINIA AVENUE」はトランペットがフューチャーされたジャジーな曲。④の「OLD SHOES」はフォーク調の曲。ボブ・ディランっぽい感じ。⑤の「MIDNIGHT LULLABY」はタイトルとおり、ムーディーでジャジーでドリーミーな子守唄。⑥の「MARTHA」は昔の恋人に電話をかけているという設定の曲。オペレーターが出てくるところが、ジム・クロウチの「オペレーター」という名曲を髣髴させます。⑨の「ICE CREAM MAN」はシャッフルのキャッチーな曲。マイナー調のメロディーがなつかしさをそそります。
彼の根強いファンは非常に多く、この独特の世界に一度はまったらなかなか抜け出せない魅力を秘めています。今日はもうこれで「閉店」。


Tom Waits - The Early Years Vol. 2 - Ol '55

THE TOKENS

ハプニング・ワールド ハプニング・ワールド
トーケンズ (1999/01/25)
ワーナーミュージック・ジャパン
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ホワイトドゥーワップの名門グループによる1967年の作品。ただ、このアルバムは単なるドゥーワップアルバムではなく、むしろソフトロックよりのアプローチをとって素晴らしいアルバムとなっています。
①の「ライオンは寝ている」は彼ら自身によるヒット曲のリメイク。③の「GREY CITY DAY」は中間でマイナーに転調する展開がスリリング。④の「GRANDFATHER」は三拍子の曲。アソシエーション風の好曲。⑤の「SHE COMES & GOES」はキャッチーなアップテンポの曲。⑧の「IT'S A HAPPENING WORLD」はバリー・マンとシンシアのペンによる傑作。⑨の「HOW NICE?」はサイケ風の曲。美しいメロディとマイナー調のコードが素晴らしいこれも傑作。⑩の「FOR ALL THAT I AM」もアソシエーション風の名曲。ややサイケ風のサウンドと分厚いコーラスにうっとり。⑬の「PORTRAIT OF MY LOVE」は美しいコーラスのメロディーで始まり、中間部は山下達郎の「クリスマス・イブ」のようなバロックコーラスを聞くことができます。文句なしの名曲。⑭からはボーナストラック。「AIN'T THAT PECULIAR」はご存知マーヴィン・ゲイの名曲。⑮の「TILL」は有名なスタンダード。⑱の「THE BANANA BOAT SONG」はハリー・ベラフォンテの有名な曲。野茂のテーマとして替え歌にもなりましたね。個人的には、カリフォルニアのヴァージョンの方が好きですが。

有山淳司

ありのままじゅんじ ありのままじゅんじ
有山じゅんじ (2005/02/16)
インディペンデントレーベル
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関西ブルースロックの重鎮、有山淳司が1978年に発表したソロファースト。アンプラグドのレイドバックしたサウンド。フォーク、カントリー、ニューオリンズ、ブルースなどのアメリカンルーツミュージックをリスペクトした好盤です。彼の歌は、上手いとは言えないのですが、舌足らずで人柄があらわれていそうな暖かいヴォーカルが魅力です。
①の「今日も気楽に」は、カントリーフォークのインストで良い雰囲気。②の「Baby もうすぐ帰るよ」はレイドバックしたニューオリンズというかレゲエというか、実にまったりとしたナンバー。③の「僕ムシャムシャクチャ」はウッドストック系の渋い演奏が光る曲。タテ笛のリコーダーがインパクトを添えています。④の「ほら あんなに月までブルームーン」はギターのアルペジオとピアノのみで歌われるスローな美しい曲。ちなみにピアノは中西康晴氏によるもの。⑤の「めざすは夢の宝島」はピアノをメインとしたブルース調の曲。⑥の「ディディ ワァ ディディ」は陽気なカントリーブルース。尾関隆のドブロがかっこいい曲。この曲と次の曲は、天王寺野音でのライブ録音。⑦の「行くあてなし」も⑥と同系統の曲。⑧の「Baby お前が好きだよ」は、このアルバムの中でいちばんキャッチーな曲。⑨の「今夜はカキ色の月が」はアコギとストリングスのバックで歌われるムーディーな曲。このギターは難しそう。⑩の「果てしない」はマンドリンのトレモロがせつない曲。

このアルバムよりも少し前に出された、上田正樹との共作「ぼちぼちいこか」も超名盤でおすすめしたいのですが、廃盤で入手困難みたいです…。

TIM HARDIN

Person to Person: The Essential, Classic Hardin 1963-1980 Person to Person: The Essential, Classic Hardin 1963-1980
Tim Hardin (2000/06/20)
Raven
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ティム・ハーディンの年代順ベスト。
①から④は、ブルース調の習作レベル。⑤の「HOW CAN WE HANG ON TO A DREAM」はクラシカルなマイナーワルツ。美しすぎます。⑥の「REASON TO BELIEVE」も心に沁みる曲。この人の声って、朴訥だけど憂いを帯びているんですよね。彼の悲惨な人生を象徴しているのかもしれません。カバーも多い曲です。⑦の「MISTY ROSES」も超名曲。タイトルのようにミスティなコード進行にボサノヴァタッチの演奏。完璧です。⑨の「IT'LL NEVER HAPPEN AGAIN」もムーディーな曲。この曲をロジャニコが美しいハーモニーでカバーしたら最高だろうな、といういけない妄想をしてしまいます。⑩の「IF I WERE A CARPENTER」は彼の代表曲。70年代初頭から始まるシンガーソングライターブームのさきがけとなるべき曲でした。数多くのカバーがありますが、なぜかフォートップスまでもがカバーしていました。⑫の「RED BALLOON」はマイナー調のサイケフォーク。⑭は偉大なカントリーシンガー、ハンク・ウィリアムズに捧げたナンバー。⑲の「LOVE HYMN」は美しいけれど不吉な曲。この頃の彼は、ウッドストックでドラッグ漬けの荒んだ生活をしていたそうですが、生まれる曲は素晴らしい。24曲目の「DO THE DO」はスイートインスピレーションズがコーラスで参加。曲としてはイマイチですが。

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